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2015年4月21日 (火)

イギリス Highways England Co.Ltd. スタート

 前にもお知らせしましたが、イギリスの Highways Agency が、4月1日から組織改編の結果 Highways England Co.Ltd. としてスタートしました。

Ukhiedeliveryplan 左図が、新会社の2020年までの事業計画書です。左上に新会社のロゴが光っています。

 Co.Ltd. という名称から、民営化された普通の株式会社かと驚きましたが、どこを探しても収支計画とか損益計算などの記事が全く見当たりません。

 「政府から分離され、政府が所有する会社」であること。「交通大臣が唯一の株主であること」が強調されているだけです。

  Agency との違いは、日常の業務について行政機関=交通省の制約から外れる点にあると考えられます。
 資本金は、grants-in-aid と呼ばれ、無償資金の意味のようです。

  管理区間は Agency と同じで、約4,300 マイル=約6,900kmのモーターウエイと A規格の幹線道路約5,200km 合計12、000kmです。

 Major Roads とも呼ばれ、全利用交通量の1/3、全貨物量の2/3が利用しています。

 2015〜2020年の事業費総額は、11兆3,510億ポンドです。

 Agency 時代のように年度毎の予算額に縛られることなく、2020年まで6年間の事業計画 Road Investment Strategy に従って仕事が進められるという点が、Highways England の最大の特質かもしれません。

 業務執行計画 Strategic Business Plan として5項目が掲げられていますので、ざっと要点をご説明しておきます。

1.  Supporting Economic Growth
  
幹線道路の混雑を緩和し走行時間の最小化を図るために Smart motorway15区間の建設を行うほか、ジヤンクション改良、道路拡幅、バイパスの建設を進め、経済発展の基礎を固める。

2.  A Safe and Serviceable Network
  事故による死亡者・重傷者 KSI : Killed or Seriously Injured を2013年の1,700名から2020年には1,393人以下に押さえる (2040年には極力ゼロに近づける)。舗装の平坦性95%以上を確保する。警察などと共同して事故による規制時間の短縮に務める。

3.  More Free-Flowing Network
  走行車線が利用できる時間が97%を下回らず、モーターウエイ事故の85%以上が1時間以内に解除されることを目標とする。2017年3月末までに交通管制センターを1箇所に統合する。

4.  Improved Environment
  幹線道路に起因する、騒音、大気汚染など多くの点で環境保全の責任が大きい。1,150箇所の騒音問題箇所について改善を図る。生物多様性 Biodiversity に関する行動計画を今年の7月までに策定する。

5.  Accessible and Integrated Network
  幹線道路が地域を分断することによるマイナスを最小にする必要がある。横断道路の安全性、利便性を改善する。サイクリング道路についても同様に改良する。

  以上、極めて簡単に概要をご紹介しました。個別の事業箇所・規模などが写真のパンフレットに掲載されています。ご関心のある方は、下記の資料(80ページ)をご覧になって下さい。 
  https://www.gov.uk/government/publications/highways-england-delivery-plan-2015-2020   

 

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