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2015年7月 5日 (日)

アメリカの道路財源の動向

  2月の記事でお伝えしたアメリカの道路財源の記事に関連して、ここでは主として最近の上・下両院の動きを紹介しておきます。

Aashtojournal_3  この記事はAASHOTO全米交通行政官協会の26月6日付発行のJOURNALを主な参考にしています。

アメリカの道路財源は「連邦道路信託基金」Federal Highway Trust Fund 略して道路基金(HTF) と呼ばれています。
 基金の主要な財源であるガソリン税、ディーゼル税の減少傾向が続いたため、年度を区切って一般財源から補填する措置が取られてきました。

 最近では2012年に、Map-21(Moving Ahead Progress in 21century Act)と呼ばれる特別法が制定され、2013、2014財政年度に計1050億ドルが一般財源を投入されてきましたが、2014年9月末で、この法律の期限が切れていました
 
 その後の財源の見通しが立たないまま、今年の3月末、5月末、7月末と小刻みに期限の延長が行われて来ていました。
 いくら何でもこれ以上の小刻み延長はできない、という点で与野党の考えが一致した結果、去る6月23日、上院の環境・公共事業委員会で、委員長 James Inhofe氏の発議によって2021年度末まで、6年間有効な特別立法案が可決されました。

 法案の現時点の呼名は、DRIVE Act (Developing Roadway Infrastructure for a Vibrant Economy Act) です。 別名 six-year surface transportation bill と呼ばれています。
 この案を基に、上・下両院の関係する各委員会で審議が進められますが、6年間に、ガソリン税に加えて約2750億ドルが投入されることが期待されているようです。

 財源がまだ明示されていませんが、オバマ大統領が2月に発表した「海外企業の利益の移し替え課税」“Repatriation” と、ガソリンスタンドの「タンクから漏れるガソリンへの課税(1986年制定)」“Leaking Underground Strage Tank Trust Fund” を充てる案が有力です。

 この、DRIVE Act が今月中に正式な法律として制定さることを期待しましょう。

 本来なら2020年までに「走行距離課金」MBUF(milage based user fees)を具体化すべきなのでしょうが、現時点では見通しが立っていません。

 Oregontitle その意味では、MBUF に一番熱心なオレゴン州で、前回ご説明した通り、今月一日から実用化の最終実験 “OReGO” の運用が開始されています。
 今月始めに、オレゴン州交通局から届いたメールの一部を載せておきます。
 
Orego_now_open

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