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2015年8月15日 (土)

ETCの「権益拡大」に邁進する国交省ー本論

 “まえおき”が長くなってしまいました。本論に入ります。

 最近 ETC2.0 という 文字を目にする方がおられることと思います。小生は「また国交省が余計なことを始めたな」という位の気持ちで、特に関心がありませんでした。

  (注)ホームペジ「有料道路研究センター」に書いた通り、ETCの導入経緯が乱暴で、料金収受システムとしては贅沢で無駄が多すぎる点を批判して来ています。

 つい数日前、ETC発売の元締めだった「ORSE」の名称が「ITSサービス推進機構」に変わっていて、「ITSサービス」が熱心に ETC2.0 に取り組んでいることを知って驚き、この記事を書く気になりました。

Etc20_2

 ETCが新しくなるだけでなく、その新しい車載器で集めた情報を見るカーナビも ETC2.0 に対応した新しいナビに交換しなければ役に立たないことが分かり、またビックリです。

 現在のカーナビでは、FM放送、都道府県警察が設置した赤外線通信システム、高速道路に設置された2.4GHzの電波によって集められたデータが情報センター*で編集されて送信され、音声や画像で交通情報を知ることができます。 

 *道路交通情報通信システムセンター

 情報センターから送信される情報システムは VICS(Vehicle Information and Communication System)と呼ばれて、現在約6,800万台の車載機で利用されています。

 高速道路からセンターに送られる情報は、平成38年3月までに全部 5,8GHzに変更されますから、左の写真の説明のように、それに対応した新しい車載機、カーナビが必要になるわけです。

  (左の写真は国交省の資料から)

  新しい機器に替われば、1,000km先の情報まで送信できることをうたっていますが、10時間先の情報にどれだけの需要・必要性があるのか甚だ疑問です。

 高速道路に設置される新しいアンテナに、国交省は“ITSスポット”という名前をつけていますが、この工事の費用は誰が負担するのでしょうか。

 今の季節の高速道路では、多くの箇所で大渋滞が発生し、マスコミにも大きく取り上げています。
 ITCスポットを設置しETC2.0の普及に努めるよりも、この渋滞解消に取り組むことの方が、どれだけ利用者に値打ちがあるか、よくよく考えていただきたいものです。

  “ITS”という言葉は、今や世界中で車の「自動運転」として多くの人が関心を寄せていますが、ETC2.0とそれに対応するカーナビに期待している人は少ないと思います。

 国交省は、約10年前にETCの立ち上げに参加した製造メーカー、通信業界に対する「権益拡大」のために頑張っているいるとしか考えられません。

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