« 新東名の開通にあたって考えたこと | トップページ | 高速道路「跨道橋」の管理責任 »

2016年4月 2日 (土)

高速道路トンネルの安全対策

 もう大分前のことになりましたが、去る3月17日の朝、山陽道の東広島市にある八本松トンネルで発生した追突、火災事故に関連して、高速道路トンネル内の安全対策について考えておきたいと思います。

 トンネル入り口前の情報板に、「渋滞発生中・速度落とせ」の表示が出ていたのを、居眠りをしたトラック運転車が見落とした結果、発生した事故のようです。

Tunnelinfoboard_2
 左の写真が八本松トンネルの手前に設置されている「トンネル情報板」です。

 ほとんどの利用者がこの情報板を見て速度を落としているのに、半分居眠り状態のトラックが、追越し車線を走ってトンネルに突っ込んで行ったのでしょう。

 この事故で2名が死亡、71人が負傷しています。炎上、破損した車の数は不明です。

 高速道路のトンネル事故では、1979年(昭和54年)に起きた、東名の日本坂トンネル事故があります。

 やはり渋滞中の車列に大型トラックが突っ込み、7人が死亡、2人が負傷、173台の車両が焼失しました。

 このトンネルには、スプクリンクラー設備があり、消化栓と消化器も50m間隔に設置されていましたが、衝突した大型貨物車に積まれていた可燃性の合成樹脂などが発火したために被害が拡大しました。スプクリンクラーの貯水槽も空になり、鎮火までに、なんと65時間かかりました。

 できれば200〜300mを超えるトンネルにはスプクリンクラーを設置することが望ましいと考えます。

 この事故の対策として、トンネルの入り口に交通信号を設置する措置が取られました。トンネル内が渋滞し、衝突事故発生の危険がある時にはトンネルの前で車両の進入を停めることができます。

Enasantunnelent  左の写真は、中央道の恵那山トンネルの入り口前の情報板と信号器です。渋滞時には黄色信号が点灯され、事故発生時か事故発生の恐れがある場合には、信号は赤になり、進入が禁止されます。

 2kmを超えるトンネルには設置済みのようです。交通信号ですから、操作は公団(NEXCO)と同じ事務所に入っている交通警察が操作します。

 事故対策としては、これだけでも十分とは言えません。トンネルに限ったことではありませんが、特に大型トラックに緊急停車ブレーキ装置を取り付けることを、早急に義務付けることが必要だと信じます。

 最近、世界中の自動車メーカーが競って「自動運転装置」の開発を進めています。ビデオを見ていても、眠ってていても予め設定した目的地に連れて行ってくれるというのです。

Vw_driverless_2  左の写真は国交省の資料に載っていたVW社の写真で、運転者が何もしなくても良いことを示しています。

 「自動運転装置」が便利なことはわかりますが、長距離の高速道路を頻繁に利用する運転者を除けば、高価なシステムを必要とする人が多いとは考えられません。

 普通の人が日常生活で利用する一般の道路には、自動運転に使うレーンマークもガードレールも無い区間が沢山あります。

 必要なのは、前を走っている車が急ブレーキを踏んだ時か、ぼんやりしていて追突しそうになった時の制御機能とか、長距離運転で眠たくなった時などの警告装置位でしょう。

 運転を楽にすることよりも「安全性を確保すること」を最優先に実用化を図るべきです。

 
 
 

 

 

« 新東名の開通にあたって考えたこと | トップページ | 高速道路「跨道橋」の管理責任 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

高速道路」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/600210/63425925

この記事へのトラックバック一覧です: 高速道路トンネルの安全対策:

« 新東名の開通にあたって考えたこと | トップページ | 高速道路「跨道橋」の管理責任 »