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2016年12月11日 (日)

笹子トンネル天井版落下事故から4年〜残された課題

 笹子トンネルの天井板落下事故から、この12月2日で満4年を迎え、当日、中日本高速道路主催の追悼慰霊祭が都留市で開かれ、遺族や宮地社長、国交省幹部らが出席しました。

 遺族からは悲しみに満ちた追悼の言葉が述べられましたが、「点検が行われていたら崩落は防げたはず」、「なぜ天井板が落ちたのか教えて欲しい」など、事故の原因究明を求める要望がだされた点に注目する必要があると考えます。

 中日本高速道路の社長は、かねてから「高速道路の安全性向上への取り組みを進めること」を強調していますが、従来の安全点検に見落としがあったことは認めていないようです。

 2005年に道路公団が民営化された際、猪瀬委員の強硬な申し入れがあり「維持管理経費の3割削減」の実施が予算に組み込まれていたため、トンネルの安全点検についても「手抜き」が行われたことが分かっています。

 また、笹子トンネルについては、2009年に換気方式の変更によって天井板を撤去することが計画されていたのですが、何故か実施に至りませんでした。

 その経過を示す中日本高速道路の資料が、国交省の「トンネル天井板の落下事故に関する調査・検討委員会」に提出されていましたので掲載しておきます。

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 次の記事が、上記目次の378ページです。一番下の3行をご注目下さい。

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 「天井板を撤去する前提で換気設備の更新の検討を進めた」ため、天井板の詳細な点検が疎かになり、危険なまま放置されていたわけです。

 事故の翌年、笹子トンネルと同様に接着剤で留めたボルトで吊り下げた天井板のある危険なトンネルが16箇所あり、うち9本が翌年早々に撤去されました。

 山梨県警の刑事事件の捜査が難航していますが、高速道路会社が安全性を放棄したことが明らかです。一日も早い責任追及が始められることを期待しています。

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