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2017年11月11日 (土)

笹子トンネル天井板落下事故の刑事責任追及

 笹子トンネルの天井板落下事故から、間もなく満5年を迎えます。天井板の落下により、9名が死亡し、2名が重軽傷を負っています。

 今まで追悼式の度に、遺族の方が 「どうして天井板が落下したのか教えて欲しい」と悲痛な声で詰問する場面が見られました。

 残念ながら、中日本高速道路の役員からは一言も説明が無かったようです。

 数年前から、「笹子トンネルの真相を探る会」というグループが Facebook で熱心にこの問題を取り上げてこられました。

 その方々から、「有料道路研究センター」で発言を続けてきた小生にお話があり、小生も天井板落下事故の原因究明に協力してきたところです。

 笹子トンネルは、開通後35年以上が経過し老朽化が進んでいて、天井版を撤去して、換気方式をジェットファンに変更することが望ましいという結論が社内の検討結果として、まとめられていました。

 事故発生後に開かれた国交省の「事故調査委員会」でもそれが取り上げられています。

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 文字が小さくて読みにくいと思いますが、2008年に「天井板の撤去により・・・自然換気方式が可能」との意見が出され、翌2009年には「笹子トンネルリフレッシュ計画」の結論が出ていたことが分かります。

 このままにしていたら危険だ!ということがハッキリしたのに実行に移されなかったのは何故でしょうか。

 私は、「会長・社長の優柔不断」が原因だと考えています。道路公団の民営化の委員会で、猪瀬委員が 「維持管理経費の30%カット」 という厳しい要求を出し、当時の道路公団総裁だった近藤 剛氏が了承していました。

 その近藤氏が中日本高速道路の初代会長に就任したのです。その結果、「経費節減」のスローガンが中日本高速道路に長い間、残っていたと考えられませんか。

 11月2日付で、「天井板落下の責任は、会長・社長にあること」を基本に据えて、「笹子トンネルの真相を探る会」の中心メンバーが、山梨県警本部長あてに 「業務上過失致死傷」の罪で中日本高速道路の役員4名を告発しました。

 既にいくつかの新聞、テレビで報道されています。警察、検察の動向に注目しましょう。


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