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2018年9月10日 (月)

イタリア・ジェノバ 高速道路高架橋の崩落事故について

 

 イタリア北部の都市ジェノバからフランス国境に向けて伸びる高速国道10号線(A10)の高架橋の一部が、去る814日に崩落、40数台の乗用車・トラックが約50mの高さから落下し、40数名の死亡者が出ました。落下前の高架橋の全景の写真を掲げて置きます。

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 この道路は、アウトストラーデ社が建設・運営しているもので、完成したの
1967年でした。51年前です。

  イタリアで有名なエンジニア、リカルド・モランディ氏の設計で建設され「モランディ橋」と呼ばれますが、斜張橋の一番左を流れている河の名前を採って「ポルチェベーラ橋」とも呼ばれます。(流量のかなり少ない河です。)

 最近の30年間に、交通量が約40%増加し、1日当たりの交通量が約7万台に達していました。事故が発生した時期は、夏休み中で交通量も少なく、加えて当日は雨降りで、時折、雷が落ちていたとのことです。斜張橋が落下したのはその時です。
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 上の写真は、斜張橋が崩落した場所で、その直下と、高架橋の突端(落下寸前のトラックが停車中)の真下が「ポルチェベーラ河」の堤防で

 左手前に水溜りが見えますが、川の流れではなく前日に降った雨の水溜りでしょう。

 崩壊した橋桁と吊り下げていた柱などが折れていて、鉄筋が引き千切られ、道路の折れた部分が橋脚の側から河川敷に落ち込んでいます。

 目の前に見える4車線の手前の道路断面は、西側の高架橋の切断された部分に繋がっていた箇所だと思います。


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 一番東寄りの斜張橋を見て気がついたことがあります。吊り橋のPC(プレストレスト・コンクリート)の強度を高めるために行った工事ではないかと考えられ、他の2橋についてもこの方式を導入しておけば、落橋は避けられたものと思われます。


 申し遅れましたが、今回の落橋事故によって約170組の家族の住まいが損傷を受け、仮住まいに移らなければならなかったとのこと。

 高速道路が約50mの高い所を走っていたため、破損・散乱した斜張橋の範囲が広かったことを物語っているようです。

 

 破壊された斜張橋が、一日も早く改修され、国道10号線が再開される日が来ることを祈っています。

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