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2019年1月21日 (月)

「ジェノバ高速道路・事故の再建計画」について

 昨年8月に発生したジェノバの高速道路 A10号線の崩落事故について、年末が迫っていた12月20日に、共同通信グループのエヌ・エヌ・エー社から日本国内向けの報道で、この区間の再建計画が動き出したことが報じられました。

 崩落区間は、イタリア最大の高速道路会社が管理してきたネットワークの一部であり、当然、同社が再建構想を発表するものと期待していたのですが、同社の動きに代わって 12月18日にジェノバ市当局から、同地出身の世界的建築家 レンゾ・ピアノ氏(81歳)の設計案を採用することなどが発表されました。

Photo  左の写真を掲げているのが、市長のマルコ・ブッチ氏で、写真は レンゾ・ピアノ氏が描いた合成写真のようです。

 市長が 「(来たる)3月31日の着工を目標とし、クリスマスには出来上がるだろう」と語ったと伝えた新聞もあったようです。

 レンゾ・ピアノ氏はこれまでに、日本の関西国際空港の旅客ターミナルビル、パリのポンピドウ・センター、ロンドンの超高層ビル 「ザ・シャード」 などを設計してきた方で、同氏は事故後、自ら橋の設計を申し出ていて、事故直後の9月に「1,000年はもつ橋の設計案」を寄付として提出されたとのこと。

  その結果、橋は、この設計案に基づいて着手され、ピアノ氏が「プロジェクトの指揮を執る」ことに決まったようです。

 ピアノ氏の設計案は、橋の重量を支える柱の部分を「船首」に見立てるなど、海運として栄えて来たジェノバの歴史を反映させるほか、事故の犠牲者の数を示す43本の電灯を「帆」の形に並べると考えておられます。

 マルコ市長が、写真の中で掲げている同類の写真と思われるもの2枚を並べておきます。

Photo_3
Photo_2
 
 

上の左の写真はピアノ氏の撮影らしく、斜張橋が崩落したポルチェベーラ河の上を、スマートな橋脚と橋桁が渡されています。右の写真は「ジェノバ復興委員会」の撮影とのことです。
 
 残存部分の解体工事の費用は約1,900万ユーロを見込んでいて、新たな橋梁の総工費は2億200万ユーロで、今年3月に着工され 2020 年には竣工・開通を見通しているようです。

 冒頭でも触れたことですが、崩落した高速道路は、イタリアの Autostrade per I'italia と呼ばれる企業が管理してきた区間の筈ですが、目下、表に出て来る情報が入らず、もっぱらジェノバ市に任せてしまっているように見受けられます。注目しておきましょう。

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