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2019年7月 4日 (木)

ドイツ高速道路の「パンタグラフ付きトラックの実験開始」について

  去る 5月7日に、ドイツのフランクフルト南方のアウトバーン約10km区間に架線を張り、パンタグラフ付きトラックに電気を供給して貨物輸送を行う実証実験が開始されました。この高速道路は eHighway(electrified highway system)と呼ばれていますが、名付け親はシーメンス社(Siemens)のようです。 

German-ahighway

  アウトバーンの管理者は TOLL COLLECT ですが、その設立者である ダイムラークライスラー・ドイツテレコム・コフィールート(仏)の3社は、 eHighway の実験に関与している様子は見られませんし、通行料金の取り扱いに関する情報も入っていません。

  ドイツ eHighway の開通区間の費用などについて簡単に書いておきます。パンタグラフ専用レーンに、ドイツ政府が建設費1400万ユーロ(約17億円)。電気トラック開発費に、7000万ユーロ(約86億円)。架線に流す電力は670ボルト(費用不明)。

  パンタグラフ付きトラックが走り始めたのは、2014年8月、アメリカのカリフォルニア州のロサンゼルスとロングビーチ間 約30kmの一部で、シーメンス社 が eHighway と言う呼び名で、パンタグラフ付きトラックの実験を開始したのが最初だったとのことです。

    両市とも大きな港を持っていて、2都市間の物流が盛んだったため、トラックの電化で排気ガスが減り、California-ahighway_20190703193501環境対策の観点からの評価も得られたようです。2016年夏には30km全線の試験・運用が行われた様子ですが、記録が見当たりません。(右のトラック写真が第一号車で、正面にベンツのマークが付いています。)

Photo_20190704155601

  ドイツから海を隔てたスエーデンでも2016年7月から、延長は2kmに過ぎませんが「電気道路」Electric Road が誕生していました。

  片側2車線の公道の外側の1車線に電力を供給する架線が張られ、パンタグラフを装備したトラックが架線から電力の供給を受けています。 
  
  スエーデンでは、トラックのパンタグラフからの電力供給だけではなく、道路の全長2kmの区間に「電道路」のレールとして敷設し、商業用車と自家用車の両方に、レールからエネルギーが供給される工事が完了した模様です。

  この電道路は、eRoadArlanda と呼ばれ、二酸化炭素を80〜90%ほど削減できると言われています。

  ドイツアウトバーンの「パンタグラフ付きトラックの実験開始」の話題が、思わぬ方向へ進んでしまいましたこと、ご容赦下さい。
                  
                  

                   
                

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